
twitterのトレンドに時々あがる「TRPG」って何?
こんな方向けの記事になります
みなさんこんにちは、TRPGプレイ歴2年のらっしー(twitter @rassi_blog)です!
僕は高校3年生の末頃にクトゥルフ神話TRPGに出会ってからズブズブとその面白さに引き込まれていきました
今回はそんな重度のTRPG中毒患者の僕が、TRPGとは何かから遊び方まで徹底解説していきます!
この記事を読み終える頃には、皆さんは立派なTRPGプレイヤーになっていることでしょう!
1.TRPGについて、そのルール
2.TRPGを遊ぶための手順
3.手軽にTRPGに触れる方法
TRPGって何?
TRPGは(テーブルトークロールプレイングゲーム)の略称で、テーブルトークRPGとも呼ばれます
このゲームの大きな目標は複数の人が協力しながら、一つの物語を作り上げること
あなたはある世界の住人。キャラクターになりきって他キャラクターと協力をして物語を進めていくのです
この世界において、あなたは何にでもなることが可能
盗賊の首魁にだってなれますし、英雄になることさえできます
ファンタジー世界の村人なんてのも良いですね
TRPGはボードゲームの一種なので、なんとゲーム機やスマホなどのデバイスは一切使用しません!
使用するのはルールブック、紙、ペン、ダイスの4つ
ゲーム機のない世界において、プログラムなんてものはありません
あなたの想像力一つで、いくらでもやりたい行動を取ることができるのです!
普通のゲームに比べて自由度が高い
TRPGの魅力
TRPGの持つ魅力は2つあります
1つ目の魅力はゲーム機を使用せずに楽しめるところです
TRPGにおいてゲーム機の代わりを務めるのがGM(ゲームマスター)やKP(キーパー)と呼ばれる人々
人間が処理をするということは、元のRPGではあり得ない行動を取ることができるのです
みなさんはドラクエやFFなどのRPGをプレイしている時に
「ここの鍵付き扉入りたいなぁ・・・」
「この謎エリア、実際何があるんだろう?」
なんてことを思ったことはありませんか?
TRPGにはあなたがやりたい行動への制限がありません。なので鍵付き扉があればぶち壊しても良いですし、ボスが現れたら賄賂を渡して仲間に引き入れるなんてこともできちゃうんです
(※賄賂・・・自分の利益になるよう取り計らってもらうなど、不正な目的で贈る金品。袖の下やまいないともいう。ーgoo国語辞書より引用)
2つ目の魅力はダイスが運命を握っていることです
TRPGではプレイヤーが行動を起こす際、サイコロを振って判定と呼ばれる行動をします
ダイスの出目によってプレイヤーの起こした行動の結果を決めるわけですね
「頼む〜!ダイスの女神よ微笑んでくれ〜!」
ダイスの出目に振り回されるこの感覚は、プレイしている我々にしかわからない緊張感です
実際のプレイ風景はこんな感じです
PL1・・・プレイヤー。ゲームを遊ぶ人
PL2・・・もう一人のプレイヤー
GM「あなた方が洞窟で探索を進めていると、目の前に宝箱が現れます」
PL1「おいおいお宝じゃねえか!と目をキラキラさせて宝箱に近づきます」
PL2「いやこんな浅いところにあるなんておかしくねえか?トラップを疑った方がいいだろ」
PL1「わかってねぇなぁ〜・・・トラップが仕掛けられてるかもと思わせといてってやつよ!」
PL2「まあ待て。トラップの解除は俺の役割だろ?任せとけって。GM、宝箱にトラップがないか探ります」
GM「では鍵開けの応用でダイスを振ってください」
PL2「了解。(コロコロ)・・・成功!」
GM「チッさすがに引っかからないか。様子を観察したところ、これは宝箱の形をしたモンスターですね」
PL1「ヒェっ怖」
PL2「(ちょっとこのGM殺意高いんだけど)そうですね〜じゃあこの宝箱は危ないと伝えます」
PL1「え〜、本当にトラップかぁ?といってそろそろ近づきます」
PL2「その辺に落ちてた小石を宝箱に投げつけます」
GM「宝箱から凶悪な口が現れ、石をバリバリと飴玉のように噛み砕きますね」
PL1「うわっミミックかよ!」
PL2「そういうことだ。この宝箱は諦めるこったな」
1.ゲーム機を使用せずに楽しめるところ
2.ダイスが自分の運命を握っているところ
3.キャラを演じることができること
TRPGにしかないモノ
実は、TRPGでしか味わえないものがあります。それは・・・
演じることで世界に入り込めることです!
これは他のボードゲームにはない特徴ですね〜
TRPGでは自分で作ったキャラクターを自分が演じることになります
なので、キャラクターの身に起こっていることをより自分ごととして捉えられるのです
中にはキャラを演じる上で彼らを好きになりすぎて推しキャラ化するなんてことも
TRPGを遊ぶ時の手順
- ゲームを取りしきる「ゲームマスター」とゲームを遊ぶ「プレイヤー」に分かれる
- ゲームマスターは「シナリオ」と呼ばれるゲームソフトのようなものを用意して、プレイヤーはそれに応じたキャラクターを作る
- 制作したキャラクターをゲームマスターに見せて、問題点がないかを確認する
- 許可が出て日程も揃った!レッツプレイ!
実際に人が集まったあとはこんな感じで進んでいきますね
あとTRPGは時間がかかります。一つのシナリオをクリアするのに丸一日以上かかることがザラにあります
実際にそんなまとまった時間を取るのは難しいので、何日かに分けて少しずつ進めていく形になりますね
自分だけでなくお互いの予定を見ながら日程調整を行なっていきましょう
TRPGを遊ぶのは簡単
上の手順だけをみると準備だけでも結構な手間がかかりそうですが、実際そうでもありません
今は色々なツールが発達しているのでほとんど無料で始めることができます
ダイスを振ってくれるwebサイトもありますし、キャラの制作を手伝ってくれるサイトもあります
キャラ制作は30〜40分くらいかかることもあるんですが、これらのツールがあれば10分程度で作れちゃいます
シナリオ探しも案外ささっとできます
pixivで「TRPG シナリオ」や「クトゥルフ シナリオ」などで調べると無料のものがたくさん出てきます
世の中には有料のシナリオもあるにはあるんですが、それ相応に高い(1000円以上する)ので、初めてであれば無料シナリオで十分楽しめます
遊ぶ際にはルールブックが必須なんですが、物によっては無料で公開しているルールもあるので、初めはそちらから始めていくと良いですよ!
ルールブック、キャラ制作、人集めの全部がネットで完結してるので、パソコンかスマホ持ってればできちゃう
TRPGにおける「システム」
TRPGには「システム」と呼ばれるさまざまなルールが存在します
システムはゲームでいうゲーム機にあたるもので、SwitchやPS5などのゲーム機によって遊べるソフトに違いがあるように、TRPGを遊ぶ際にもシステムによってシナリオの世界観・ルールなどに差があります
今回はシステムの中でも比較的遊びやすい5つのものを紹介しますね
- D&D(ダンジョン&ドラゴンズ)
- クトゥルフの呼び声(クトゥルフ神話TRPG)
- エモクロア
- アリアンロッド
- ソードワールド
各システムの特徴一覧表
遊びやすさは
- ネット上での卓募集(遊ぼうという呼びかけ)の多さ
- ルールブックの値段
- 準備にかかる時間
の3点から考えています
1,2,3それぞれに◎、○、△で評価をつけています(値段に関しては◎=無料〜2,000円台 ○=3,000〜5,000円台、△=それ以上)
システム名 | ジャンル | 遊びやすさ | どんな人向け? |
D&D | RPG アドベンチャー |
|
ドラクエやFFなどの王道RPGが好き |
クトゥルフの呼び声 | ホラー アドベンチャー SF ミステリー |
|
ホラーな雰囲気が好き ミステリーが好き SFが好き |
エモクロア | ホラー SF ミステリー |
|
ミステリーが好き 和製ホラーが好き |
アリアンロッド | RPG アドベンチャー ファンタジー SF |
|
わちゃわちゃしたい ケルト風の雰囲気が好き 古代ロマンが好き |
ソードワールド | RPG アドベンチャー ファンタジー |
|
異世界転生ものが好き キャラ設定に凝りたい 王道の冒険をしたい |
D&D(ダンジョン&ドラゴンズ)
・胸躍る冒険が大好き
・ロマンがある物語が大好き
1974年にアメリカで生まれたTRPGの元祖。大御所です
このゲームはTRPGの元祖でありながら、RPGそのものに大きな影響を与えた作品でもあります
ファンタジーの世界を舞台に冒険を繰り広げる王道なシステムで、現在もルールが改良されて愛され続けている名作でもあります
クトゥルフの呼び声(クトゥルフ神話TRPG)
・不可思議な事件を推理、解決する探偵になりたい
・逸話ものが好き
エモクロア
・怪物が好き
・事件に巻き込まれる展開が好き
こちらは2021年3月19日にリリースされた比較的新しいシステムです
舞台は現代日本。「怪異」と呼ばれる存在が社会のどこかに潜むというー
あなたは「彼ら」の引き起こす事件に巻き込まれる/あるいは自分から積極的に解決に動き出すことになるでしょう
このシステムは配信者が制作したもので、オンラインで遊ぶことに特化して作られています
ルールブックが完全無料というかなり珍しいシステムでもあるので、気になった方は覗いてみると良いでしょう
ルールが他システムと比べて少し特殊なので、初心者の方はここから入ると他システムに馴染むのに時間がかかるかもしれません(そこまで大きく時間がかかることはないと思いますが)
アリアンロッド
・ケルト風の雰囲気が好き
・古代遺物やロストテクノロジー・都市伝説が好き
・わちゃわちゃ盛り上がりたい
こちらはケルト風のファンタジー世界を舞台に冒険者となって飛び込むアドベンチャーTRPGです
(※ケルト・・・5世紀ごろまで栄えた北ヨーロッパの民族、その文化。アイルランド・スコットランドを中心にその文化の名残が今も存在する)
このシステムの特徴は世界観の軽さです
基本は中世のファンタジーを舞台としているのですが、ゴーレムやロボット、果てはマシンガンや火炎放射器が出てくることもありますw(錬金術師とか古代のロストテクノロジー扱いで出てくる)
設定をいちいち守るよりとんでも展開に持っていってみんなで楽しもう!って感じです
いい意味で余白が多い世界観なので、そこにオリジナル設定を混ぜ込んで楽しめるのも特徴です
ソードワールド
キャラ設定に凝りたい
ザ・王道の冒険がしたい
剣と魔法の世界、「フォーセリア」を舞台に繰り広げられるファンタジーTRPGです
種族や職業をどの程度取るかなどのキャラ制作の部分が非常に作り込まれており、設定を練ることが好きという方にはオススメです
TRPGを遊んだ風景を作品として展開する「リプレイ」というものを主軸に商品展開した初めてのシステムでもあります
リプレイに関しては後でもう少し詳しく触れていきますね
無料でルールブック(あるいは体験版)を公開しているシステム
世の中には、ルールブックの一部を無料で公開してくれているシステムがあります
それがこちら
これらは公式ホームページからダウンロードしてルールを見ることができるので、TRPGで遊んでみたいなと思った方は調べてみると良いですよ〜
プレイの様子を知りたいならリプレイがオススメ
リプレイとはセッション(TRPGを遊ぶ場のこと)を録画し、小説や動画作品として手を加えたものになります
今はニコニコ動画やYoutubeでリプレイ動画を無料で手軽にみることができるので、実際のセッションの空気感を知りたいな〜という方にオススメです
周りにTRPGをやる友達がいない時は
「TRPGを対面でやってみたい」と思ってくれたそこのあなた!良いニュースと悪いニュースがあります
まず悪いニュースはリアルでTRPGやってる人がなかなか見つからないということです
今はオンラインのプレイ環境に満足してる人が多いので、わざわざ現実でやろうとする動きがあまり多くないんです・・・
しかしそこで良いニュース!
なんとTRPGには全国各地にイベントやコンベと呼ばれるものがあります
これらの場所に参加すれば、一緒に遊ぶ友達作りにもなりますよ〜
僕も参加したことがないので、行くってなったら感想教えてください!
※有料のイベントもあるので、そう言った面をしっかり調べてから申し込んでくださいね
TRPGプレイヤーはあなたを待っている
ここまで読んでくださったということは、少なからずTRPGに対して興味が湧いたことでしょう
「ただ、一歩が踏み出せない・・・」
「マナーとかもあるだろうし・・・」
こんな思いを抱いているはずです。ですが、心配は無用
TRPGプレイヤーたちは僕を含め、一緒に遊ぶ人に飢えています
あなたが勇気を出して募集に声をかければ、彼らは喜んで遊ぶための環境を整え、あなたが楽しく遊ぶことができるよう最大限の努力をするはず
初心者と伝えておけば、彼らはあなたのTRPG体験を最良のものにしてくれることでしょう!
TRPGをプレイするにあたって、経験がないことは悪いことではありません。なんなら喜ばれます
そんな素敵な人たちにたくさん出会えるのも、またTRPGの魅力の一つと言えるでしょう
この記事がみなさんの参考になることを願っております
それではみなさん、良いTRPGライフを!
以上、らっしー(twitter @rassi_blog)でした!
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