皆さんこんにちは、管理人のらっしー(twitter @rassi_2002)です!
今回説明する内容は、クトゥルフTRPGにおけるSTRについてです
STRの概要から数値の高さによる影響まで、徹底的に解説していきます!
STRとは
決定方法:6版=3D6
7版=3D6×5
STRとはStrengthの略称で、探索者の筋力を表します
この値が高いほどガタイが良いと言えます
見た目を表す際には、身長や体重を表すSIZと共に用いられることが多いです
数値の目安
数値(6版) | 数値(7版) | 状態 |
0 | 0 | 衰弱(立ち上がったり、紅茶のカップを持つことすらできない)。 |
3 | 15 | 貧弱である。 |
10 | 50 | 平均の人間の筋力。 |
18 | 90 | あなたが今までにあった中で最も強い人々の一人。 |
19〜20 | 99 | 国際的(オリンピックの重量挙げ選手)。人間の最大値。 |
28 | 140 | 人間の筋力を超えている(ゴリラや馬)。 |
40+ | 200+ | 怪物的な筋力(例えばグラーキなど)。 |
参考資料:新クトゥルフ神話ルールブック
STRの値を使う場面
STRを使う場面について解説していきます
ダメージボーナス・ビルド(ビルドは7版のみ)の決定
決定方法:STRとSIZ(体格)の値の合計から参照する
ダメージボーナスはこぶしや杖などの近接攻撃に補正が入る属性のことです
ビルドは探索者の体格を表す値で、この値が高いと組み付きなどで有利に立ち回れます
数値の目安
6版(STR+SIZ) | ダメージボーナス | 7版(STR+SIZ) | ダメージボーナス | ビルド |
2~12 | −1D6 | 2~64 | −2 | −2 |
13~16 | −1D4 | 65~84 | −1 | −1 |
17~24 | +0 | 85~124 | +0 | 0 |
25~32 | +1D4 | 125~164 | +1D4 | 1 |
33~40 | +1D6 | 165~204 | +1D6 | 2 |
205~284 | +2D6 | 3 | ||
285~364 | +3D6 | 4 | ||
365~444 | +4D6 | 5 | ||
445~524 | +5D6 | 6 |
通常の人間のダメージボーナス・ビルドの最大値は1D6・2です
人間を超えた場合の数値や、敵NPCのステータスの参考も兼ねて載せています
MOV(7版のみ)の決定
決定方法: DEXとSTRをSIZと比較
探索者が1ラウンド=12秒間の間にどれだけ移動できるのかを表す値です。実際に移動できる距離はMOVの5倍です。元々6版では1ラウンドに全ての人が同じ程度動くことができたのですが、7版ではどのくらい行動できるかが探索者のSTR、SIZ、 DEXのバランスと年齢に影響を受けるようになりました
数値・年齢によるMOVの基準
STR・SIZ・ DEX・年齢 | MOV |
DEXとSTRが共にSIZより小さい | 7 |
STRか DEXのどちらかがSIZ以上ある、もしくはこれら3つの能力値が全て等しい | 8 |
STRと DEXの両方がSIZより大きい | 9 |
年齢が40代 | MOV−1 |
年齢が50代 | MOV−2 |
年齢が60代 | MOV−3 |
年齢が70代 | MOV−4 |
年齢が80代 | MOV−5 |
職業ポイントの決定(7版のみ)
決定方法:EDU(教養)×2+STR×2
6版は全職業共通でEDU×20が職業ポイントとして割り振られます
7版は職業によって技能値の決定方法に違いがあります
アスリートや兵士、果てには犯罪者なんかもこの方法で職業ポイントを割り振ります
STRロール
STRの値をそのままダイスロールに使うことがあります
探索者の行う動作に筋力が要求される場面などですね
ロールに成功すると、縄を無理やりほどいたり、立て付けの悪くなったドアをこじ開けたりできます
(感想)STRが高い探索者の使用感
ここからは、実際に探索者の使用感をSTRの数値別にまとめていきます
今回の実例はうちの子の範馬勇三郎さん(23歳)での探索をもとにしています
彼のSTRは6版基準で18(最大値)。SIZは16もあり正真正銘の脳筋キャラでした
[良かった]戦闘の際にかなり頼りになる
STRが高い一番のメリットです
「ガシャン!」という戦闘が多めのシナリオをプレイした時には、彼の力を120%発揮できました
マーシャルアーツ+拳+ダメボで2d3+1D6の大ダメージを叩き出し、まさに無双状態
敵となるNPCを全てなぎ倒す様は圧巻でした
[う〜ん]STRは戦闘技能を取得しないとなかなか活かせない
STRが高いキャラの悩みです
戦闘技能をある程度取得しないとSTRを活かせないので、探索・交渉技能があまり取得できませんでした
参考までに書いておくと彼の拳とマーシャルアーツは99/90
極端すぎです
戦闘特化しすぎて交渉がろくにできませんでした(錯乱したNPCを治療せずに拳で黙らせた)
対策としては、戦闘技能は70から高くても80程度に抑えることでしょうか
そうするとある程度ポイントに余裕が生まれるので、他の技能も取得できます
[やばかった]戦闘狂すぎて死にかけた
これはプレイング面での反省点ですね
戦闘技能を過信しすぎました
敵となる怪物が出現した時に、勇三郎さんなら絶対勝てるだろうと確信したその時!
そこにはニヤニヤしているKPの姿が!
なんということでしょう、彼のSAN値は30しかなかったのです
ここまで低いと、小さなSAN減少が致命的なダメージになりかねません
今回はたまたまロールが成功したので生還できましたが、失敗していたらかなりピンチでしたね
みなさんはクトゥルフで筋肉を過信しすぎないようにしましょうね!
STRが低い探索者の使用感
これまたうちの子のジョン・ドゥさんを参考に解説していきます
まあ彼は結局戦闘したんですが・・・
[良かった]シナリオの世界観により深く入り込める
戦闘技能を取得していないと、代わりに探索や交渉技能を高い水準で取得できます
そうするとセッション中に得られる情報がより多くなりますね
事件の情報や手がかりがどんどん手に入るにつれて、自分が今置かれている状況に恐怖したりできます。超楽しい
クトゥルフのテーマは「迫りくる恐怖」
恐怖に敏感な探索者を作れると、テーマに沿ったプレイングが可能なんですね
これぞクトゥルフ!って感じの感覚をより一層味わうことができます
ジョン・ドゥさんは3種の神器(目星、聞き耳、図書館)と写真術を持っていたので、探偵らしく情報を集める能力がとんでもなく高かったです
[良かった]戦闘を避ける前提で動きやすい
上で話したこととつながるのですが
得られる情報が多い=敵の位置などを予想できるので、戦闘を避けつつ探索を進めることができます
戦闘を避けられないシナリオにしても敵の弱点などの情報があるかないかの差は大きいです
なので、STRが高くない探索者でも十分に立ち回る余地があります
STRの有無は正面戦闘ができるかどうかくらいの差ですね
[やばかった]戦闘に発展したらより一層まずい
STRなどの値が高くない探索者の宿命ですね
技能を持たずに戦闘に発展した場合、こぶしぐらいしか頼るものがありません
しかもSTRが貧弱だとダメージにマイナス補正がつくことも
ジョン・ドゥさんは戦闘ではびっくりするぐらい役立たずでした笑
その点に関しては、他のPCさんに助けてもらいつつ切り抜けました
持っていた装甲を捨てて布団を舞いあげるという戦犯プレーかましました☆
まとめ
今回はクトゥルフの能力値の一つであるSTRについてでした
STRが高いと危険に対しての対応力が上がりますが、過信は禁物
STRが高い探索者ができたからといって、みなさんは過去の僕のように火の中に飛び込んだりしないようにしましょう!
以上、らっしー(twitter @rassi_2002)でした!
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